桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。

なぜなら、男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです。彼自らが孤独自体でありました。
彼は始めて四方を見廻しました。頭上に花がありました。

その下にひっそりと無限の虚空がみちていました。ひそひそと花が降ります。それだけのことです。外には何の秘密もないのでした。

(桜の森の満開の下より抜粋)

坂口安吾イメージカクテル

「花霞」(桜と白餡の和菓酒 甘味添え)

 

長かった冬が終わり、花々がほころび始める4月。

今月の文豪カクテルは坂口安吾の短編作品「桜の森の満開の下」をイメージし制作いたしました。

桜の実体のないような淡い存在感と、儚く霞み消えゆくの姿を重ねてカクテルで表現しました。

桜リキュールと白餡、ゴールドラム、隠し味には桜の葉の塩漬けを使用。

 

甘みの中にもきちんとアルコールを感じる、まるで飲む桜餅のような、まったりとした大人の和菓です。

お盆の上には三食団子、ご注文が入ってからお作りする桜最中がちょこんと鎮座。

グラスの底に沈んだ白餡はスプーンを使用してお召し上がりください。

4月限定の味わい。是非ご賞味くださいね!

 

十誡