秘密の小部屋特別展示*ルイス・フライシャー展    「Shattered Dreams and Manifested Nightmares」

 

ルイス・フライシャー展

 Louis Fleischauer “Shattered Dreams and Manifested Nightmares”

2018年3月27日(火)~2018年5月6日(日)

 

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 この度十誡秘密の小部屋にて、ドイツのアーティスト、ルイス・フライシャーの作品展を開催いたします。

 

「Shattered Dreams」(打ち砕かれた夢)

 過去3年間にわたり、ルイス・フライシャーは、存在し得た美、保存されない自然、与えられない権利、失われた希望、沈黙の叫び、毒と傷に侵された癒されることのない心などから着想を得たウェアラブルなアート作品からなる最新コレクション、「シャッタード・ドリームズ」シリーズの制作に取り組んできました。

 

シャッタード・ドリームズは、ルイス・フライシャーにとって最も個人的な作品であり、それぞれの作品には涙が混じった独自の塗料が使用されています。
今回の展覧会では、このコレクションの中から、写真とマスクに加え木版プリント作品を数点展示します。

“美が利益の犠牲になっている限り、希望はありません。”2014~2018年

 

“Manifested Nightmares”(表出する悪夢)

Aesthetic Meat Front(ルイス・フライシャーのボディー・アート・プロジェクト)の公開儀式の記録。パフォーマーがステージ上で自らの肉体を消耗させることによって達することのできる至福の瞬間を捉えたものです。

 

■作家プロフィール■
ルイス・フライシャーのアートワークは、消費者志向の消毒された現実への回答として、原始的なエネルギーを呼び起こすものです。
 人工現実の中に生きる私たち”文明”人は、本物の自然から分断されてしまっています。
彼のアートワークは、見る者の心の中にある、本来の無垢の自己へと通じる経路を再び開くことを意図しています。
 フライシャー氏は彫刻家であり、また動物の皮や骨、花、血、自身の皮膚といった有機物を使用するボディ・アーティストです。彼の公開儀式では、人間を生きた彫刻、そして自らの肉体を楽器へと変貌させます。苦痛と幸福感によって、ルイスはトランス状態へと入り込みます。彼はこのとき体験を彫刻作品へと反映させています。

■略歴■
1972年 ドイツのライプツィヒで生まれ育つ。

旧東ドイツでは人と違っていることは認められず、ルイスはたびたび、「シュタージ」(旧東ドイツの国家保安省)をはじめとする当局による嫌がらせ行為を受ける。ベルリンの壁の崩壊後、彼はベルリンの共有の家に移り住み、革を使った作品の制作、そして音とボディーアートの儀式実験を開始。

1991年にベルリンでの暴動の増加を目の当たりにしたことが、現在の彼のパフォーマンス・プロジェクトで生み出されるエネルギーの素地を作った。

1993年 米国に移住する。
1996年、AMFプロジェクトを立ち上げ、バーニングマンをはじめとする各種イベント、ギャラリー、アートフェスティバル、クラブ、ウェアハウスでのパフォーマンス、さらには様々なビーチや大通りでゲリラパフォーマンスを行う。700クラブ(米国最大のキリスト教テレビネットワーク)では、不道徳な異教徒として紹介される。
1998年 フックを利用して、初めて自身の肉体を音源として使用する。
1996~2006年、Old Europe Cafe、Stateart、AMFから様々な録音をリリース。
2007年 日本で初個展(ヴァニラ画廊)
2008年 ベルリンに戻る。
2008年 個展(銀座・ヴァニラ画廊)
2009年 ボルネオ島を旅し、「Gaia Violation Project」の着想を得る。
2010年 個展(銀座・ヴァニラ画廊)
2011年 Borderline Biennaleでパフォーマンス
2013年 アマゾン森林の奥地でインスピレーションを収集。
2013年 個展(銀座・ヴァニラ画廊)
2013年 Southerain Porte Festivalでパフォーマンス(フランス)
2013年 NK Galleryにて、個展とパフォーマンス(ベルリン)
2014年 Wasteland Weekendでパフォーマンス(モハーヴェ砂漠)
2015年 Symposion Skinにてインスタレーションとパフォーマンス(ニューヨーク)
2016年 Museum of City Historyにて展示会(ドイツ・ライプツィヒ
2017年 HR Giger Museumにて展示会(スイス)